楽譜に正確に弾くとはどういう事?

良く楽譜に正確に弾きましょうと言われますが、これは10本の指の柔軟性を要求される実は大変難しい事なのです。

例えば4分の4拍子の場合、全音符は4拍、2分音符は2拍、4分音符は1拍、8分音符は半拍の長さ音を維持するわけですが、コンクール等で聴いていると実際には打鍵した後、指は鍵盤から離れ、余韻の音に頼って弾いているお子さんが多いです。 これでは楽譜に正確に弾けているとはいえません。

小学校高学年になるとする必修の曲にバッハのシンフォ二アという曲がありますが、この曲は次のような基本のテクニックが身に付いていないと正しく弾く事はできません。

つまり親指の音が全音符でしたら親指は4拍分鍵盤の上に残しておかなくてはいけませんので、親指を鍵盤に残したまま人歳指、中指。薬指、小指を動かすわけです。 他の指についても同じ事が言えます。 つまり中級以上の多声音楽になると鍵盤の上で10本の指がたこのように柔らかく動く必要があります。 

音符を見た時、その音符の長さ分鍵盤の上に指が残っていなくては自分で気持ちが悪いという幼少からの習慣づけが大切なのです。

当教室ではその為に導入のお子さんから必ずソルフェージュとワークブックを取り入れております。

生徒さんも高学年になってきますとお小さい時のようにはまいりません。 生徒さんの方も先生の注意がうっとおしくなります。 ですから中級に入る前のお小さい間に正しいソルフェージュ教育が必要なのです。

中級以上の方でもし親御さんが練習を横で見ていらっしゃる方の場合は、音符の長さ分、全ての指が鍵盤の上に残っているかどうかを親御さんがチェックして上げられたら良いかと思います。

専門に進まれる方は特にこのテクニックを徹底して身に付けておかないと後々困る事になります。


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バッハ インベンション8番

バッハのインベンション8番に取りくんでおられる生徒さんがいらっしゃるので書きたいと思います。

バッハのインベンションとシンフォニアはもともとバッハの長男フリーデマン・バッハ(当時9歳)の教育のために書かれた曲集です。
5指の独立や調性感を身に付けるため教育用の教材として書かれました。

インベンション8番は F dur(ヘ長調)で書かれています。 読譜はそれほど難しくないものの、左右が完全に違う動きをするため弾けるようになるまでには片手ずつの練習がたくさん必要です。

テーマが左右の手で追いかけるように出て来ますので、耳でよく聴きながら、16分音符の動きも指がしっかり動くように練習しましょう。

弾けるようになったら、ある程度のアップ・テンポで弾けるようにテンポを上げましょう。

秋の日本ピアノ教育連盟から届いた会報誌にインベンションとシンフォニアについての特集記事が載っていました。
ご興味のある方はお貸し致しますので受付まで申し出て下さい。


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ピアノを弾く技術

ピアノを弾く技術は後天的な訓練もありますが、生まれつきの運動神経や手先の器用さもかなり影響してくるように思います。 新譜を教室で弾かせるとすいすいと楽に弾かれ、幼稚園児でもブルクミュラー、子どものソナチネとどんどん教本が進んでいかれるお子さんもいらっしゃいます。

お父様やお母様が横に座って鬼のような訓練をしなくてはピアノは弾けるようにならないという間違った情報が定着しているようですが、あまり大きな苦労なくピアノを弾くお子さんもいらっしゃるのです。

専門に進みピアニストになろうとすると、やはり長時間の練習は必要になってまいりますが、お小さい間は必ずしも長時間の練習は必要ないかと思います。

人間には向き不向きというのがございますが、導入を楽に進んでいかれるお子さんにはぜひ専門への道を進んでいってほしいものだと期待します。 その場合、親御さんがお子さんの世界に踏み込まず、遠くから見守ってあげる忍耐が必要かと思います。

ピアノのお勉強に必要な親御さんの役割は、きちっと休まずレッスンに通う健康管理、レッスンへの送迎、暖かく応援するお子様への言葉掛け、子どもの成長を信じる親心ではないかと思います。

今は情報量も多く、親御さんの方も子供の健やかな成長を願うあまりについつい過干渉になってしまわれると思いますが、先日うかがったあるコンサートでなぜかほっこりする暖かな曲に出会いました。

今日はその曲をご紹介致します。

世界で初めのクリスマス♫~讃美歌


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元旦はウイーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサートを聴きましょう。

毎年、恒例の全世界に向けての衛星放送番組のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートですが、日本では元旦の夜7時からNHK Eテレで放映されます。

ウィーンフィルはオーストリアのオーケストラですが、その厳格で緻密な音楽では伝統のある由緒のあるオーケストラです。

特に弦の艶やかできらびやかな音はウィ―ンフィルの特色で、そのメンバーになると言うのは弦楽器をお勉強する人達にとってはあこがれのようです。 保守的な楽団ですので最近までは女性は団員になれませんでしたが、現在は女性の団員もいるようです。
その入団試験は先入観を消すために審査員とカーテンで仕切られた会場で試験が行われるようで、音だけが審査の対象となるようです。

ワルツやポルカのリズムは大変お勉強になり、曲目もニューイヤーコンサートに相応しく楽しい聴きやすい曲が多く演奏されます。
来年は今人気の指揮者グスターボ・ドゥダメルが指揮をするようです。

まだ聴かれたことのない方のために2002年小澤征爾さん指揮のニューイヤーコンサートのyou tubeへリンク致します。

ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤーコンサート


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新しくピアノを始められた方のお家での練習について

ピアノは本来でしたら毎日お家で練習しなくてはいけない楽器ですが、新しくピアノを始められた導入の方の場合はお母様のサポートがないとお一人での練習は難しいかと思います。

そこでお母様が上手にサポートできる場合はそれで構わないのですが、お子様によったらお母様が横に座るのを嫌がるお子様もいます。 またお母様のご性格では子供のピアノを聴いているといらいらしてとおっしゃるお母様もおられます。

毎日先生のお家に通って先生と一緒に日々の練習ができればそれが一番効率は良いと思いますが、親御さんの経済的負担が大きくなります。 ですから普通は1週間に1度のレッスンという方が多いのではないかと思います。 その場合先生は宿題を出し、1週間お家で練習してきてもらうわけですが、導入の方でお子様が一人で練習しなくてはならない場合は宿題があまり意味をなさない場合があります。

そういう導入の生徒さんへの解決策として当教室では週に2回もしくは3回通ってきてもらうと言うレッスンの形態もお受けしております。

新しくピアノを始められた導入の方の場合、週に2回もしくは3回通って下されば、宿題という手段をとらなくても、上達していかれます。 むしろ先生との練習はお家で一人で練習しているよりも効果が高い場合もあります。

宿題という強制的な束縛が無ければ、人間の心理としてお家でも弾いてみたくなります。 自らの意思でピアノに向かう事は良い事ですのでお子様が自然とピアノに向かわれる場合は自由にさせてあげられたら良いかと思います。

毎日練習をさせるのも、週に何度もレッスンに連れていくのも、どちらも親御さんの負担は大きいものがあるかと思いますが、小学3年生くらいになられると、自立して親の手は取らなくなります。 逆に言えば小学3年生くらいになられたら親御さんが練習を見ていらっしゃる方も子供を自立させる時期と言えるかもしれません。

知っている曲を自分で自由にピアノで弾けるようになると言うのは子供には楽しいものです。 今の季節でしたらクリスマスソングや讃美歌をお家の方に聴かせてあげられるようになるという目標も楽しいかもしれません。

親御さんは気長にお子様を見守ってあげて下さい。


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分析(アナリーゼ)

クラシック音楽は理論に則って作曲されておりますので、演奏家はその理論を分析し楽譜に忠実に再現する事が求められます。

お小さい間の楽譜の簡単な時は、楽譜から感じる感性を大切にしいろんな作曲家に触れる事が重要で、 理論で終止形と教わってそう演奏するのではなく、自分の五感で楽譜から終止を感じる事ができ、結果的にそれが理論に適っているというのがベストかと思います。

しかしバッハのインヴェンションやシンフォニアくらいになると理論的な分析の必要が出てまいります。 分析書は数多く出ておりますが、私が使っていた分析書をご紹介したいと思います。

バッハ インヴェンションとシンフォニア―解釈と演奏法 市田儀一郎著(音楽之友社)
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宿題が出たらレッスンに伺う前にこの本を読んで自分で楽譜に分析を書きこんでレッスンに伺っておりました。

バッハの平均律やベートーヴェンのソナタになりますと分析ももっと難しくなりますので、インヴェンションやシンフォニアで分析に慣れていかれたら良いかと思います。


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プロフィール

Author:masakotani
東京音楽大学音楽学部器楽専攻(ピアノ)卒業
神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻表現系博士課程前期課程修了

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