メトロノームを使った練習

メトロ―ノームを使った練習には様々な効果があります。

一番のメリットは、メトロノームをかけることで、自分が弾けていない箇所がすぐに分かるということだと思います。
弾けていない箇所はメトロノームからテンポが遅れますから、自分ですぐ分かります。

最初に一度弾き直す習慣を付けてしまうと、悪い癖を身体が覚えてしまい、なかなか弾けるようになりません。
最初は身体が固くならないように、少しゆっくりめのテンポに合わせて練習すると良いと思います。


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ベートーヴェンピアノ・ソナタ第26番「告別」

ベートーヴェンの後期ソナタ第26番「告別」Op.81について書きたいと思います。
このソナタはベートーヴェンには珍しくフランス語による標題が付いています。

第1楽章Das  Lebewohl(Les Adieux) 告別
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第2楽章Abwesenheit(L'Absence) 不在
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第3楽章Das Wiedersehen(Le Retour) 再会
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この曲は高校生の頃、東京芸術大学名誉教授の米谷治郎先生にご自宅でレッスンして頂いたことがある曲ですが、冒頭のLe be wohlと付けられた最初の3つの和音は、昔のドイツでは郵便馬車を表すラッパの音だとおっしゃっていました。 遠くからこのラッパの音が聞こえると、郵便馬車だということを暗示する音なのだそうです。

第1楽章に難所と呼ばれる箇所が出て参ります。
拍通りに弾くと、和音がつかみにくくミスタッチが出ます。

第1楽章 第33小節
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<第1楽章の難所の部分のワルター・ハウツッヒのマスタークラスより>
括弧でくくったように、拍とは別に、最初の3つ、次に2つ、最後の3つをひとくくりに考えて弾くと、テクニック的にずっと楽になり、弾きやすくなるそうです。

参考ブログ♪べート―ヴェン ピアノ・ソナタ「告別」


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ショパンエチュードOp.25-2から練習のポイント

何人かの大人の生徒さんがお勉強されているショパンエチュードOp.25-2について書きたいと思います。

この曲はショパンのエチュードの中では比較的譜読みは簡単なのですが、この練習曲の難しいポイントはリズムの取り方です。
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左手と右手はポリリズムとなっております。(・・・異なったリズムが同時に組み合わされている複合リズムと呼ばれるものです)

左右ともに3連符で、左手の4分音符1つに対し、右手の8分音符は2つずつ入ります。 そのように練習している間に、右手の6つ並んだ8分音符が3連符×2ではなく、2×3の組み合わせのようになってしまい、聴いている人には楽譜と違うリズムのように聴こえてしまいます。

出来るようになるには少し訓練が必要です。 練習方法は、左手と右手をぴったり合わせつつ、右手の3連符のリズム感を見失わないように、左右のバランスを取りながらゆっくり練習すると良いと思います。


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ショパン 2つのノクターンOP.48-1 c moll より

大人の生徒さんが弾いていらっしゃるショパンの2つのノクターンOP.48-1から少し書きます。

途中からpoco piu lentの楽語記号が出て参ります。それまでより少し遅くの意味ですが、生徒さんも苦心していらっしゃる箇所です。
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何が難しいかというと、左手のアルペジオは音域が広く、静かに弾くのが困難な箇所だからです。

アルペジオは実際に音符が書かれている拍より、少し前に出さないと間に合わないと思いますが、ペダルは左手の和音の一番下の音を弾き始めた時に踏みかえておかないと、バスの音をペダルで響かせることが出来ません。

手が届かないため、便宜上アルペジオにしているだけで、ここはそれぞれの和声のハーモニー感が欲しいところだと思います。


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ラヴェル「鏡」より第1曲「蛾」~続私が現在受けているレッスン内容から~

ラヴェルの鏡第1曲から現在私が受けている♪阿部裕之先生♪のレッスン内容について書きたいと思います。

第1曲目は「蛾」というタイトルが付いています。 タイトル通り暗闇の光に集まる宙を舞う蛾の羽がきらきら光り輝く様子を描いた曲だそうです。

”羽”を描いているわけですから、全体に軽やかなタッチが求められます。 しかし、全てを軽やかに弾いてしまうと、淡彩画のようになってしまいます。

ラヴェル鏡より第1曲「蛾」冒頭  ショット版
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冒頭の一段目は蛾の羽をイメージしながら軽やかなタッチで弾き、二段目からは少しアクセントでたっぷり歌うように変化を付けて一段目の表情と二段目の表情を弾き分けるそうです。 二段目のアクセントの付いたEs(ミの♭)の音は、それまでのタッチと少し変え、指の先に体重を乗せるように指の腹で鍵盤を押し込みたっぷり歌うと、一段目と変化が付きラヴェルらしい演奏になるそうです。


モーリス・ラヴェル Maurice・Ravel(1875~1937)
1875年フランス南西部のスペインにほど近いバスク地方の師ブールで生まれたフランスの作曲家。
父は鉄道技師で音楽愛好家、母はバスク地方出身で、ラヴェルの音楽にはスペイン音楽からの影響も多く見られる。
14歳でパリ音楽院のピアノ予備科に入学し、和声・対位法・作曲のクラスで賞を獲得。
パリ音楽院では、ガブリエル・フォーレFaure・Gabriel(1845~1924)に師事し、同年代の作曲家にドビュッシーDebussy・Claude(1862~1918)がいる。


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ラヴェルのピアノ曲とフランス語

ラヴェルのピアノ曲のタイトルは一風変わったタイトルが多いように思います。 もとはフランス語のタイトルが付けられていますが、日本語に訳される時に違ったように訳されているものも多いようです。



私が2013年にソロ・リサイタルで演奏したValses Nobles&sentimentalesという曲は「優雅で感傷的なワルツ」と訳されているものも多いようですが、正確には「高雅で感傷的なワルツ」の方が正しい訳語だと阿部裕之先生がレッスンの中でお話されていました。

ラヴェルはフランス人ですから、フランス語を日常語として話していたわけですが、ラベルのピアノ曲にはフランス語のリエゾンの影響がそこかしこに見られます。

高雅で感傷的なワルツにも、フランス語のリエゾンの影響が見られる箇所がいくつかございます。 下の楽譜↓のように3拍めの左手のH(シ)の音をフランス語のリエゾンと同じくアオフタクト(弱拍)のように感じて、次の1拍目のppの和音にうまくルバートしながらつなげるのだそうです。 一般に”エスプリ”と呼ばれるものだと思いますが、一味工夫するだけでおしゃれな演奏になります。
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フランス語の発音のようにおしゃれに弾けることがフランスの作曲家をフランスらしく弾くポイントかもしれません。 ドイツの作曲家を弾く時とは、少し表現を変えないとうまくいかないかもしれません。 フランスの作曲家は日常フランス語を話していたわけですから、その曲を弾く場合はフランス語も理解できた方が良いかもしれません。 こういうところにも音楽と言葉のつながりがあります。


私は祖父が仕事でもともと世界各国を廻っていて、幼少よりヨーロッパやアメリカ、アジアの世界各国の話を祖父から聞くことが多く、小さい頃から海外の文化に触れて育ち、海外の文化に興味を持っておりました。 ピアノも世界各国の作曲家を通して各国の文化に触れられることから、海外の文化の一つとして興味を持っていたのだと思います。

母が語学の専門であることから、その影響だと思いますが、小さい頃から語学を習得することが大好きで、私は14歳からピアノと並行してドイツ語を習っていました。

また中学生~高校生の時に師事していた先生はイタリアに20年に近く住まれていたことから、オペラにも詳しく、その影響で大学生の時にはイタリア語をお勉強致しました。 イタリア語が理解できると、オペラを原語で鑑賞できるようになります。

最近は目下フランス語を習得中です。
それほど言葉と音楽は結びついていると思います。


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ラヴェルの楽譜~版による記譜の違い~

現在私が取り組んでいるラヴェルの鏡について書きたいと思います。
なぜ演奏する時にあらゆる出版社の楽譜を見比べるのでしょうか。

楽譜には原典版と呼ばれるものと校訂版と呼ばれるものがありますが、基本はほぼ同じです。 しかし校訂版の方は編集者の音楽に対する考え(フレーズや強弱記号など)が付け加えられています。 それは”解釈の違い”と言われるものだと思いますが、CDを聴き比べることによっても演奏家による解釈の違いを聞き取ることはできますが、楽譜から解釈の違いを読み取ることができます。

解釈の違いだけなら良いのですが、時々ミスプリかと見受けられる楽譜もあります。 フランスもののデュラン版の楽譜で読譜していると、小節の拍数が合わないミスプリかと思われる箇所が何ケ所か出てまいります。

ラヴェルの鏡の中の第1曲「蛾」の中にもありました。
デュラン社
↓最後の休符が16分休符になっています。
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ショット社
↓最後の休符が8分休符です。
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細かいようですが、デュラン版の譜割りだと、この曲は3拍子ですから、前の10個並んだ32分音符はゆったり弾かなければいけない計算になります。 CDを聴いてなんとなく弾くこともできますが、楽譜から正確に音楽を読み取ろうとすると、一つの楽譜だけを思い込んで演奏していると、解釈どころか根本から間違った演奏解釈になることがあります。

この32分音符をゆったり弾いていたところ、ラヴェルに直接教えを受けたフランスのピアニストのぺルルミュテールに師事されていた♪阿部裕之先生♪にレッスンの中で、「ショット版では譜割りはこう」とご指摘頂き、ショット版の楽譜を購入したところ、全く楽譜が違うことが判明しました。

そのような理由から深く読み込んで演奏するには、何冊かの楽譜を見比べないといけないのだと思いました。

~20世紀の名演奏家ピアニスト紹介~
ヴラド・ペルルミュテール  Vlado Perlemuter
 ヴラド・ぺルルミュテールは当時ポーランド領であったリトアニアのコブノに1904年5月13日に生まれたフランスのピアニストである。
 13歳でパリ音楽院に入学し、モシュコフスキーとコルトーに師事し、モシュコフスキーからはヴィルトゥオーゾ的なテクニック、コルトーからは音楽表現上の繊細なテクニックを学んだ。
 日本でも”ラヴェル弾き”として有名なピアニストであったが、ペルルミュテールの芸風を確立する最大の要因は作曲家ラヴェルとの出会いであったという。
 ペルルミュテールはラヴェルに気に入られ、ラヴェルから直接彼のピアノ曲全曲を学ぶチャンスに恵まれ、彼の意図を徹底的に叩き込まれたという。
 教育活動にも熱心で、パリ音楽院の教授として多くの弟子を育てている。


バッハやモーツァルトなどは、3世紀ほども前の作曲家で、バッハやモーツァルトがなぜその曲を作曲したのか真意などは考古学のように調べるしかないわけですが、ラヴェルのように近代の作曲家になりますと、直接作曲家と触れ合った人物がまだ存命している可能性が高く、話を聞くことが可能になります。
 

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電子ピアノの弊害

最近は住宅事情などで電子ピアノで練習している生徒さんが多くいます。
電子ピアノは、絵具ではなく、パソコンで絵を描いているようなものだと思います。

電子ピアノで練習している生徒と本物のピアノで練習している生徒とで見ていて違うところは以下のような点です。、

・電子ピアノは体重をかけなくても音が簡単に出るため、弾く姿勢が悪い
・タッチが軽いため、いくら練習曲を練習しても、指の筋力が育たず指が弱い
・音を聴く耳が育たないため、音楽で何かをイメージすることができない

音楽を感じる感性を伸ばすには、(もともと持っている素質というのもあるとは思いますが、)親御さんができるだけ良い環境をお子さんに整えてあげる事が大切ではないかと思います。


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ブルグミュラー25の練習曲 No.7 清い流れ

ブルグミュラ-25の練習曲No.7は「清い流れ」という透き通った水の流れを表現している曲です。

左手は同じ音が続くのでできるだけ小さく、右手はツェルニーの練習曲でもよく出てきますが、親指が4分音符ですので長く伸ばし、メロディラインを担当していますからよく歌いましょう。
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途中でクレッシェンドが出てきますが、不自然にならないように、自然な起伏で水の流れを表現できると良いかと思います。

小さな音で小川のように静かに弾くのも難しい曲ですが、せっかく出来てもペダルを静かに踏まないと全て台無しになってしまうので、ペダルの良い練習にもなるかと思います。


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暗譜の仕方

暗譜の仕方には様々な方法があります。

現在のクラシックのピアノソロのコンサートスタイルでは、ピアニストは暗譜で弾くのがほとんどですが、(リヒテルは楽譜を見て弾くことにこだわりを持つピアニストでした)その源流を作ったのは現在、論文で私が研究テーマとしているロヴェルト・シューマンの夫人であるクララ・シューマンであると言われています。

視覚的に暗譜する、たくさん練習を積むことによって反射神経に覚えこませる、など暗譜の仕方には人によって様々なパターンがあるようですが、ワルター・ギーゼギングと呼ばれるピアニストは、演奏旅行の移動中、どんな新しい楽譜を見せられても3時間ですぐ覚え、コンサートで演奏したと言われています。

↓私が7月にコンサートで演奏した際の暗譜のために書き込んだ楽譜です。
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同じところを蛍光マーカーでくくったり、違うところをチェックしたり、完璧に覚えられるまで本番直前までチェックしながら詰めて行きます。 こちらはコンサートのお話しを頂いてから2か月ほどで暗譜をし本番へ向けて仕上げました。

シューマンの幻想曲は演奏するのに30分ほどかかる大曲ですが1つの楽章の中に、何度か同じ反復があり、それが毎回少しずつ違って繰り返されるので暗譜がとても大変な曲です。

私が現在プライベートで師事する♪阿部裕之先生♪のレッスンでは、暗譜についても演奏家としての視点からアドヴァイスを頂いております。 シューマンの幻想曲は演奏家にとって、暗譜が難しく、完璧に暗譜したつもりでも、無意識に手が違うところに飛んでしまったりするのだそうです。 同じ箇所が何回出てくるか回数をメモしたり工夫をしていたところ、「シューマンの幻想曲は頭で覚えては弾けないよ」と言われ、かといってまた「細部の練習ばかりをしていても弾けるようにはならない」とアドヴァイスを頂きました。

阿部先生のアドヴァイスによると、この曲では暗譜のコツが2つあるそうです。 まず、細かい難しいパッセージを練習した後、30分の全体を通して弾いた時に、集中力が途中で途切れないよう全体を通しての練習をすることだそうです。 次に細部の暗譜の確認のために違う箇所だけ取り出して練習をし、その2通りの違うパターンを即座に弾き分けられるようになるまで練習する事だそうです。 この段階の作業は、芸術のお勉強というよりは、単純な暗記ものの受験勉強と似ているかもしれません。

私が小さい頃師事した先生方は楽譜をまずよく見なさいという考え方で、普段のレッスンでは暗譜はあまり要求されませんでしたが、海外の音楽学校では初回のレッスンから暗譜で臨むのが通常だと言われます。
海外ではあまり1曲を長く弾くという習慣もないようで、どれだけたくさんのレパートリーを習得できるかということに主眼が置かれているようです。

さて、小さいお子さんが暗譜に苦労するというのをあまり見たことがありません。
1週間もあればすぐに覚えられるようです。
20歳までに覚えたレパートリーは大人になっても全く忘れないと言われています。
ピアニストになるためには20歳までにどれだけレパートリーを習得できるかということにかかっているかもしれません。

シューマン 幻想曲 ハ長調♫~谷真子


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ブルクミュラー25の練習曲 ”アラベスク”

ブルグミュラー25の練習曲集の中でよく弾かれる曲にアラベスクがあります。
アラべスクとは唐草模様のことを指します。
右手の冒頭のパッセージは指が動きにくいパッセージです。
鍵盤の底まで弾かずに、ハーフタッチ(鍵盤の半分だけで弾く)で弾くと軽やかに弾けることが多いようです。
様々なタッチを覚えることでピアノから色々な音色を引き出すことが出来、ピアノで音を使って表現することが楽しくなります。
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左手に速いパッセージが来ると、右利きの方にはさらに難しくなるようです。

軽やかにリズミカルに弾けるようになるのがこの練習曲のポイントです。


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ブルグミュラー25の練習曲第9番 ”狩”

ブルグミュラー25の練習曲第9番”狩”について書きたいと思います。

ブルグミュラー25の練習曲ははとても美しい曲が多く、それぞれにタイトルが付いていますので、小さい生徒さんにも曲を仕上げるにあたってイメージをふくらませやすいかと思います。

冒頭は角笛(ホルン)の音で始まります。
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この曲の難しい所は、左手でメロディーを歌いながら、右手をオクターブで跳躍しなければいけないところです。
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中間部分はガラリと雰囲気をよく変えて、よく歌い上げます。
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最後のppはまるで遠くへ角笛の音が消えていくようです。 ただ音量が小さいという意味ではなく”遠くへ消えていくように”情景を表現しましょう。
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ブルクミュラー25の練習曲はオクターブがあまり出てこないため、手の小さな生徒さんにも弾いて音楽を楽しむことができます。

楽譜がある程度自分で読めるようになったら、導入期の楽譜からレヴェルアップさせるため(ソナチネのような形式のある曲集に入る前に)ブルグミュラーのような少し大きめの作品を弾き、クラシック音楽の形式を自然に身に着けていってもらっております。


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音程カード

導入期のソルフェ―ジュレッスンの部類に入るかとも思いますが、音符カードが読めるようになったら、次は音程カードやスリーノートカードで音符を読む練習に入ります。

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音程カード
音符と音符の間隔で、何度離れているかを瞬間的に読めるようになるまで繰り返します。

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スリーノートカード
音符一つだけだと読めるけれども、横にたくさん並ぶと読めなくなるお子さんがいるので、3つまとめて一気に読む練習です。

ストップウオッチで時間を計ったりもします。 小さい生徒さんは時間を計って毎週前よりも早く読めるようにという目標を立てると励みになるようで、喜んで取り組んでおります。


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導入期の生徒さんの手の形

導入期の生徒さん向けの手の形を自分で確認するための便利なツールがございます。
導入期の生徒さんは指の力が弱いため、重いグランドピアノのタッチを弾くために手の形がつぶれてしまうことがよくあります。
これは、自分でピアノを弾きながら、手の形をミラーで確認することができるグッズです。

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ピアノに簡単に取り付けることができます。
手の形を自分で見ながら確認できますので、小さい生徒さんでも手の形を矯正するのに便利な教材です。


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レッスンで「こどものためのピアノ小協奏曲(コンチェルト)」を使用しています。

現在、生徒さんがお勉強中のこどものためのピアノ小協奏曲の楽譜です。
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↓冒頭はオーケストラの華やかな序奏から始まります。
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↓ピアノの華やかなソロの導入部です。
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↓まるでお祭りのようなリズムのあるメロディーです。
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↓ピアニストのテクニックを見せる箇所です。
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ピアノのパートがテンポよく弾けるようになれば、付属のCDのオーケストラ伴奏に合わせてご家庭でも気軽にコンチェルトを楽しむことができます。

一人で弾くソロだけでは味わえないアンサンブルの醍醐味を気軽に楽しむことができるのではないでしょうか。


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ベートーヴェンピアノソナタ第1番2楽章ターンの入れ方

前回に引き続き、ベートーヴェンのピアノソナタ第1番2楽章について書きたいと思います。

この曲にはターンがたくさん出てきます。ターンの入れるタイミングが分からないとういう生徒さんからのご質問があるのですが、演奏家によってターンの入れ方は様々ではないかと思います。

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<ターン>
装飾音の一つ。 ターンは2度上の音と下の音をぐるりと回る装飾音です。 通常のターンは2度上から始まり親音符の音に戻り2度下に行ってから親音符の音に戻ります。 ターンが次の音との間に書かれた時は親音符の音を演奏してからターンをします。

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ターンはあくまで装飾的なものですので、入れ方に決まりはないのですが、最初はターンを全部外して練習してから、その後音楽の流れを見失わないように、入れていくと良いと思います。


最終的にはその人のセンスにまかせられております。


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ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第1番 OP.2-1の拍の数え方

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第1番は4楽章から成るピアノ・ソナタです。 大人の生徒さんが第2楽章に取り組まれているので書いてみたいと思います。

レッスンの中でご質問のあった、途中でテンポが取りにくくなるということについて書きたいと思います。

最初はゆったりで簡単なのですが、23小節当たりから32分音符による細かいパッセージが出てくることによって、拍を見失いやすくなります。

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バ―ト―ヴェン楽譜ヘンレ版

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2楽章冒頭

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2楽章23小節あたりから

それを防ぐためには、楽譜の中に出てくる1番短い音符を基準にして、拍を数えます。

この曲の場合だと、冒頭の4分音符を伸ばしている間、16分音符4つ分を心の中で数えながら弾くことになります。

私は初見の曲を譜読みする際には、癖がつく前にいつもこのようにしてさらうのですが、ショパンやシューマンのようにロマンテイックな曲を練習する際にも大切なピアノの基本だと思います。


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ツェルニー30番の練習方法ポイント

ツェル二ーは練習曲をたくさん書いた人で有名ですが、小学生の生徒さんの多くはレッスンでツェルニーに取り組んでいます。 そこで今日はツェル二ー30番No.2の練習方法について大切なポイントを少し書きたいと思います。

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左手の3連符はドの音には棒が付いており、4分音符になっています。 小指を押さえながら、他の1と3の指の独立を促すための練習曲です。

宿題に出す前に、「小指は押さえてね」と注意しますが、大体は小指を離して弾いてきます。 よく意識して練習しないと、小指がうっかり鍵盤から離れてしまいます。

ツェル二ーは最終的には、とても早く弾けるようになるのが目標ですが、ただ数をこなせば良いというものでもなく、耳をよく使いながら、ゆっくりと自分でいろいろ考え練習するのも、ツェルニー30番のような基礎を学ぶ段階では、大切な練習方法かもしれません。

レッスンの中では自分の足りないところに自分で意識が向くように誘導してレッスンをしております。


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音を聴くとはどういう事でしょうか?

よく「自分の出すピアノの音を聴いて」と言われると思います。 これは一見簡単なようですが、実はとても難しい事なのです。 「きく」を漢字で書くと「聞く」と「聴く」とあります。 音楽の場合は「聴く」という漢字を使う事が多いですが、この行為は「自発的な意思と集中力を持って音に耳を傾ける」という意味です。

ピアノのキーをどれか一音鳴らしてみて下さい。 直接的な音が鳴りますが耳を澄ましてじっと聴いているとかなりの時間音は響いております。 もう消えたかなと思ってもよく耳を澄ますとまだかすかに余韻が響いております。 例えばお寺の鐘の音を思い出して下さい。 山の中のお寺ですと鳴った音がやまびこになって幾重にも重なりあって聴こえます。 自然の中にもいろんな楽器があるのです。

ところでゆっくりの練習というのはこの「音に耳を傾ける作業」をする事です。 一度、鳴らしたピアノの音が完全に消えてから次の音を鳴らすという練習をしてみるのも楽しいかもしれません。

ちなみに中学生の時に訪れたプラハでは、街の至るところに、教会と鐘がありました。 ロシアの作曲家にもラフマニノフが、「鐘」という曲を作っています。 ショパンを意識して作られたラフマニノフの前奏曲には、ロシアの鐘にはいろいろな鐘があるのだということを思い起こさせる曲なのだそうです。
 
参考になる演奏にリンク致します。

ラフマニノフ プレリュードより 鐘♫~エフゲニー・キーシン(ピアノ)
グルック メロディ♫~エフゲニー・キーシン(ピアノ)


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プロフィール

Author:masakotani
東京音楽大学音楽学部器楽専攻(ピアノ)卒業
神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻表現系博士課程前期課程修了

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