カバレフスキー 光と陰

カバレフスキー「35のやさしい小曲集こどもの冒険」のNo.7光と陰について書きたいと思います。

昨日のバルトークと同様、カバレフスキーは現代作曲家であり、又、音楽教育家としても熱心で、小さい子供のための作品をたくさん残しています。

タイトルも小さいお子さんの想像力を膨らませるようなタイトルが付けられております。

この曲は光 (Light)と陰 (Shade)を表していますが、カバレフスキーは光の部分をハ長調で始めています。

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今度は後半では陰の部分を短調で書きガラリと雰囲気を変えています。

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カバレフスキーは16小節の短い曲の中で、長調と短調を使って光と陰を描写しておりますが、絵を描くようにその差をうまく表現してほしい曲です。


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バルトーク 

秋の門下生によるミニ・コンサートで何人かの小学生の生徒が近・現代の曲としてバルトークの曲を弾きます。 

バルトークはハンガリーの作曲家ですが、独特の土臭い響きやハンガリーの民謡から取られたリズムの曲が多く、一見楽譜は簡単そうに見えるのですが、その雰囲気を表現するにはかなりの音楽性を求められます。

今日はその中から「子どものために29番カノン」にリンクしてみます。

私は小学2年生の頃日本ピアノ教育連盟ピアノ・オーディションの予選で「子供のために29番カノン」を弾いた事がありますが、バルトークの音楽が気に入り楽しく弾いた記憶があります。 

この曲はタイトル通り右手と左手で追いかけっこのように交互にテーマが出て来ます。 またこの曲の難しい所はテヌート、アクセント、スラーなど多彩な表情が求められるところです。

バルトーク 子供のために 29番カノン
(子供の演奏ですので参考になるのではないかと思います。)


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秋の、生徒さんによるミニ・コンサート

今年の秋の門下生によるミニ・コンサートでは生徒さん達には4曲弾いて頂きます。
前回の発表会は皆さんソロと連弾の部に出場しましたが、今年はソロを4曲演奏致します。
バロック時代から1曲、古典派から1曲、ロマン派から1曲、近・現代から1曲ずつです。

今年のミニ・コンサートはフラットなサロンです。 通常のコンサートホールで弾くことのできるグランドピアノよりも一回り大きいグランド・ピアノが設置されております。

レッスンでは、秋のコンサートに向けて、順次曲目をお渡ししています。

第8回三木楽器フレッシュ・ピアノ・コンサートお知らせ

第8回三木楽器フレッシュ・ピアノ・コンサートの案内が届きましたのでお知らせ致します。
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↑クリックされると拡大いたします。

7,8,9月の3回予選通過のチャンスがありますのでトライしやすいのではないかと思います。 日々のレッスンの励みにもなりますし、舞台で演奏するよい経験になりますから是非皆様チャレンジしてみて下さい。

門下の方で希望される方は受付まで申し出て下さい。

また出場に向けてのワン・レッスンをご希望の方はホームページのレッスン問い合わせフォームからお申込み下さい。
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リストのダンテから

リストの「ダンテを読んで」はリストの中でも超絶技巧が要求される難曲で、内容的にも聖書からのインスピレーションを受けた曲でハードな内容を要求される曲であります。

20歳の頃から、学内の試験や大阪での東京音大校友会コンサートなどで何度か演奏させて頂いたことのある曲です。 20歳の頃は、指が動くのにまかせて弾いておりましたが、その頃から内容的には難しい曲だなと思いそれを表現するのに魅力を感じておりました。

冒頭は壮絶な地獄篇を表しており、オクターブによるパッセージが続きます。
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ここはリストはペダルを踏み続けるようにと書いておりますが、実際には現代のピアノでは踏み続けて弾くのはペダルが濁るため難しいかと思います。 ヴィヴラート・ペダルによって、踏みかえながら弾き進めますが、メロディーラインは途切れないように演奏したいところです。

途中リストらしい華やかなオクターブによるパッセージが現れます。 肩の力を抜いて脱力しながら一気に弾くのがポイントです。

リスト ダンテを読んで ブログ

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ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第25番

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第25番から書きます。

これはソナタですが、ソナチネ集にも入っており、基本的なテクニックをたくさん学べ、ベートーヴェンの学習のために大変良い曲だと思います。

冒頭の右手のスタッカートの付いたオクターブは、fで冒頭より力むと固い音になってしまいがちです。
肩の力を抜いて、手首のバウンドを使うと響きのある美しいスタッカートの音が出ます。
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展開部は左手と右手が交差するテクニックで難しい所です。
左手の音を少し出して、快活に演奏できると良いと思います。
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ベートーヴェンをレッスンしていていつも思うのですが、ベートーヴェンでは突然意外なところにsfが出てくることが多いのですが、sfを恐れてあまり表情を付けないで弾く生徒さんが多いように思います。

以前ベートーヴェンのバイオリン・ソナタを共演した際に、ベルギーのヴァイオリニストの方がリハーサルでsfのことを"surprise"(驚き)と表現してらしたので、的を得た言葉だなと思い紹介いたします。

ベートーヴェンには聴いている人を飽きさせないよう驚かせようと付けられたsfが多くあると思いますので、見過ごさないようにしたい強弱記号です。


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初見(ソルフェージュ)

楽譜を早く読めるようになるためには机の上でのワークブックも大切ですが、実際にピアノを弾く際には頭で考えていては間に合わない事が多く、先に身体が動いて反応しなければ音楽のテンポに乗って弾くことはできません。

音符を読んで脳で認識する前に、身体がピアノの鍵盤の正しい場所に即座に動く事が大切で、一つずつ音符を読むごとに考えない事が重要です。

そのためには、楽譜で書かれた音符とピアノ上での鍵盤の位置が結びつくイメージを訓練しなければなりません。
そのための訓練に「初見」というソルフェ―ジュのお勉強がございます。

音を出さずにしばらく楽譜を読んでから止まらずに最後まで弾く訓練です。
「初見」で大切なことは、集中力とイメージする力です。

東京音楽大学のソルフェ―ジュの授業では「初見」というテストがありますが、印刷された楽譜ではなく、作曲の先生が書かれた手書きの楽譜を見てテストを行います。 印刷された楽譜での初見よりももっと難しくなります。


下の楽譜は小学校低学年の生徒さんの初見の練習にレッスンで使用しているアメリカのバスティンの楽譜です。
1分位音を出さずにじっと楽譜を見て、その後止まらずにミスなく弾けるようにレッスンの中で練習いたします。
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ショパンエチュードOp.25-2 ペダリングについて

ショパンのエチュードOp.25-2のペダリングについて書きたいと思います。

冒頭はあまりペダルを深く踏み込んでしまうと、ペダルの響きの過多によってショパンの音楽の持つ繊細さを壊してしまいます。
どの練習曲にも言えることですが、最初はペダルなしで指で音色を作り練習することが大切です。

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冒頭はと書かれております。
指先だけで、小さな音を作るのは限界がありますので、u.c.(ウナ・コルダ・・・イタリア語で1本の弦での意味で3本あるうちの一番左のペダル)を踏むと良いと思います。


第7小節目からt.c.(トレ・コルデ・・・イタリア語で3本の弦で)で左のペダルを外します。
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指だけでなく左のペダルで助けることによって音色の多彩さが生まれます。


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ツェルニー30番No.3

ツェルニー30番3番について書きたいと思います。

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これは、右手の3連符を弾きながら、左手を軽くスタッカートで弾くことが課題です。

右手につられて左手を長く残してしまいがちですが、左手のスタッカートは手首に力を入れずバウンドさせるように弾くのがポイントです。

次は冒頭とは違い左手はレガートになります。
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冒頭とは表情をがらりと変えて演奏致しましょう。


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ソナチネの初見の読譜の仕方

謹賀新年
本年もよろしくお願い申し上げます。 

今日はソナチネについて書きたいと思います。
初級と言ってもソナチネレヴェルの教本になると、強弱記号やフレージングなど様々な記号が出てまいります。
最初に音符だけ読んでくる生徒さんが多いですが、それは本を棒読みするのと同じであまり意味がありません。
譜読みと同時に初めから強弱記号やフレーズも同時に読んで弾く習慣を付けましょう。

音符だけ読んで、後から音楽を付けるのはかえって難しいものです。

楽譜は数年前の生徒さんが日本クラシック音楽コンクール本選に参加したときのレッスンを行うにあたっての私が研究したものです。
ソナチネクレメンティOp.36-6
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プロフィール

Author:masakotani
東京音楽大学音楽学部器楽専攻(ピアノ)卒業
神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻表現系博士課程前期課程修了

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