ショパン 黒鍵のエチュード Op.10-5

ショパンのエチュードOp.10-5「黒鍵」に取り組まれていらっしゃる生徒さんがいらっしゃるので書きたいと思います。

タイトル通り、全て黒鍵の上で弾くエチュードです。
ミス・タッチしやすそうな曲ですが、全て黒鍵の上なので手のポジションが変わらず、力まなければ意外と外さず演奏できます。
右手は重くならずきらびやかな音色で演奏しましょう。

最初から最後まで速いパッセージが続くので、軽やかに弾くところとたっぷり歌うところと弾き分けるとより弾きやすくなります。

冒頭のペダリングは演奏家にとって様々なヴァリエーションがあるようです。
コルトー版の楽譜に書かれているペダルは、少し特殊なようです。

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最後の2段は、とても難所です。
3度の和音をしっかりつかみましょう。

最後のオクターブは脱力して、勢いにのって一気に弾きましょう。

ショパン 黒鍵のエチュード♫~ポリー二

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ショパン スケルツォ第3番

ショパンのスケルツォ・バラードはそれぞれ4曲ずつありますが、スケルツォ第1番は全日本学生音楽コンクールで、第3番はチェコのプラハ音楽院でのコンクールで、中学生の時に集中的に学びました。

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スケルツォはイタリア語で「滑稽な、おどけた」といった意味で、曲名としてベートーヴェンがソナタの第3楽章などに付けたのが始まりです。 ロマン派の時代には、ショパンやブラームスによって独立した一つの曲となりました。 形式はいたってシンプルです。

スケルツォ第3番は、1839年に作曲されましたが、ショパンにはめずらしいffによるオクターブのパッセージで始まります。 リストにもオクターブのパッセージが多く出てきますが、ショパンにはリストの華やかさとはまた違う柔らかい音色が必要かと思います。またオクターブのパッセージを速く弾くには、手首、腕ともに脱力しないと手が痛くなります。 途中からはコラール(讃美歌)によるメロディーが歌われます。

スケルツォ全4曲とも曲の最後に難しいパッセージが表れますが、練習が必要な箇所です。

参考ブログ
ショパン スケルツォ第1番

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コンクールで速く弾くと受かる?

現在、全国各地で子供のコンクールが盛んに行われています。

私の教室に変わってこられた生徒さんにとても速く弾く生徒さんがおり、「なぜそんなに速く弾くの?」と聞いたところ、「速く弾くとコンクールに受かるって言われたから」と言っておられました。

速く弾くことで適切な拍子感や表情がなくなってしまっては元も子もありませんが、そういったことが出来た上でよりテンポが速いことは、指がしっかりよく回るという点で、コンクールという競争の場においては、有利であるということはあると思います。

ピアノの基本の中で、指がしっかりして速く回るということはとても大切なことであり、これはコンクールでも確かに高く評価されるポイントです。

そのためにも、日ごろのハノンやツエルニーなどの指の教本の練習がとても大切になってくると思います。

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第26回日本クラシック音楽コンクールのお知らせ

第26回日本クラシック音楽コンクールの参加要項が届きましたのでお知らせ致します。

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ピアノコンクールは登山と同じで初心者用のコンクールからプロのピアニスト登竜門のしのぎを削りあう厳しいコンク―ルまで種々ございますが、日本クラシック音楽コンクールは予選はコンクール初心者でも挑戦しやすいコンクールではないかと思います。

予選は70点で皆通過できますが、本選は少し厳しくなり80点が必要となります。 次の全国大会の入賞は86点以上が必要となりますのでかなり厳しい関門かと思います。

しかし課題曲がなく自由曲ですし制限時間がありませんので、試験や他のコンクールのリハーサルに利用される方も多いようです。

私は毎年審査員に入っておりますが、自由曲ですので皆大曲に挑戦される方が多いように思います。

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門下の方で参加ご希望の方は受付までお申し出ください。

またコンクール出場に向けてのワン・レッスンをご希望の方は私のホームぺージのLessonの項目の問い合わせフォームよりお問い合わせ下さいませ。

日本クラシック音楽コンクール公式サイト

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ショパン ノクターン Op.48-1

ショパンのノクターンOp.48-1に長く取り組まれていらっしゃる大人の生徒さんがいらっしゃるので、書きたいと思います。

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冒頭はmezza voce(半分の声での意味)の指示が書かれていますが、これはほぼsotto voceの意味と同等だと思われます。

中学1年生の時、全日本学生音楽コンクール*の課題曲のショパンのスケルツォ第1番をワルシャワ音楽院院長でいらっしゃったカジミエール・ゲルジョード先生にlessonをして頂いた時に(相愛音楽教室のオーディションに合格し受け、その後も当時師事していた相愛大学名誉教授の故片岡みどり先生のご自宅でも何回かレッスンを受けました。)、ショパンの場合sotto  voceと書かれているところは、una corda(一番左のペダル)をほぼ踏んで下さいとご注意を受けた事があります。

ウナ・コルダは多用すると音がこもってしまうため、注意が必要ですが、音色を変えることができ、上手く使うとショパンらしい雰囲気が出せます。


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(第49小節)
ここからはdoppio movimento(2倍の速さで) agitato(急き込んで)の指示が書かれています。

ここからはテンポアップします。 右手は楽譜には何も書かれていませんが、ほぼスタッカートのように軽やかなタッチで弾かなければ早く弾くことは不可能でしょう。 

左手は、OP.25-8のショパンのエチュードに出てくるテクニックとよく似ているなと感じます。 6度のエチュードの練習方法は、コルトー校訂版の楽譜に詳しく書いてありますが、いろいろな練習方法の可能性があります。

レッスンでは実際にピアノを使って練習方法を生徒さんに細かくお伝えするのですが、左手を速く弾くポイントは左手の上声部をレガートでつなげ、下声部は軽くあまりつなげようと思わないで弾くと繊細に軽く弾けます。

※2016年度の全日本学生音楽コンクールの課題曲は、4月15日発売の規定書にて発表になります。
HP上では、4月16日に発表されます。

師事していた先生方がよくおっしゃっていたことですが、コンクールは本番の日にちが決まっていますので、自由曲以外の課題曲は発表されると同時に楽譜を購入し、すぐに譜読みに取り掛かることが大切です。

全日本学生音楽コンクールには、2011年~現在にかけてプライベートで師事し演奏会へ向けてアドヴァイスを頂き日頃からお世話になっている京都市立芸術大学教授の阿部裕之先生も毎年審査員に入っていらっしゃいます。

私が小学生~中学生にかけてご自宅で師事していた相愛大学音楽学部名誉教授の故片岡みどり先生も、当時毎年全日本学生音楽コンクールの審査員に入っておられました。 片岡先生には、毎週のレッスンに加えて、全日本学生音楽コンク-ルへの予選・本選・入賞者演奏会への出場時には、温かくも厳しいご指導を受け、いつも励まして頂きお世話になりました。

全日本学生音楽コンクールHPはこちらをご覧なさって下さい。

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ブルグミュラー スティリアの女

ブルグミュラーの「スティリアの女」に取り組んでいる生徒さんがいるので書きたいと思います。

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この曲はABAの三部形式の曲です。

左手の3拍子のリズムに乗って軽やかに弾きましょう。
3拍子でのリズムは弱・弱と感じて演奏しますが、2拍目と3拍目が重くならないように軽く弾くことでより1拍目を浮きたたせることができます。

右手はスラーとスタッカートが出てきますので、表情をよく弾き分けることが大切かと思います。

前打音は指先をはじくようにタッチし、メロディーの流れを妨げないように重くならないように装飾します。

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べートーヴェン ピアノ・ソナタ第23番 「熱情」

ベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」は「月光」「悲愴」「テンペスト」などと並んで有名な曲ですが、このソナタはそれまでのソナタと違って、バスの低いF音が使われ、鍵盤中をかけめぐるような幅広い音域が使われております。

当時ベートーヴェンがエラール社の幅広い音域の新しいピアノを手に入れたために、そのピアノの特性を最大限に生かしてこの曲を書いたそうです。

昔、静岡・浜松にある楽器博物館でモーツァルトやベートーヴェンの時代の古楽器を弾いたことがありますが、古楽器は現代のピアノとは全く異なる別の楽器で、その時代を現代に蘇らせてくれます。

さて「熱情」の第2楽章は美しい曲ですが、第1・第3楽章は嵐のような楽章です。 ツエルニーはベートーヴェンの弟子であったためこの「熱情」もツェルニーの練習曲のように多くのテクニックの練習をしなければ弾けない箇所がたくさんあります。 速く弾けるようになるためには、速い16分音符はリズム練習やスタッカートの練習をしたり、メトロ―ノームでだんだんにテンポを上げていくというような細かい練習が必要でしょう。

この曲は東京音楽大学の授業でウイーン国立音楽大学ピアノ科ローラント・ケラー教授の公開レッスンのモデル生徒として弾いたことがあります。 先生は本番へ向けて曲を仕上げていく過程を、過去・現在・未来に捉え、読譜の段階、本番へ向けて仕上げていく段階、本番への最終仕上げと3つの段階に分け、ピアノの練習方法を哲学的に捉えるという講義をされていらっしゃいました。

ピアノの本番へ向けて仕上げていく過程は、スポーツの大会へ向けた練習などと同じで、計画的に積み上げていく過程が必要なのだと思います。

ベートーヴェン 「熱情」 第1楽章♫~谷真子
ベートーヴェン 「熱情」 第2・3楽章♫~谷真子


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べートーヴェン ソナチネ ト長調 Anh.5-1 ロマンツェ

べートーヴェン ソナチネ ト長調は「2つのソナチネ」の一つですが、作曲に関する資料がなくベートーヴェンの真作かどうかは定かではありません。

ソナチネ・アルバムに収録され、ピアノ学習者にはなじみのある作品で、第1楽章は素朴で分かりやすい主題のため弾きやすいですが、「ロマンツェ」と題される2楽章は1楽章に比べると旋律の叙情性やフレーズの対照性がより引き立っております。

右手は冒頭より可愛らしく歌うメロデイーですが、左手はスタッカートと右手と表情が違いますので、左右の手で表情を弾き分けるのが難しいかもしれません。 レッスンでは左右別々に弾いてもらい身体によく覚えこませてから両手で合わせるようにと指導致しております。

レッスンでも生徒さんによくお伝えする事ですが、両手で弾けるようになるとなかなか片手ずつの練習をしなくなります。 もし発表会など本番がある場合には本番当日まで緻密な片手→両手の練習を続ける努力が必要です。

ベートーヴェン ソナチネ ト長調 ロマンツェ


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第26回グレンツェンピアノコンクールのお知らせ

第26回グレンツェンピアノコンクールの予選が6月18日から始まります。 (申し込みは4月21日からです。)

詳細はグレンツェンピアノコンクール公式サイトへリンク致しますのでそちらでお確かめ下さい。
グレンツェンピアノコンクール公式サイト

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ピアノコンクールには初心者向けの挑戦しやすいコンクールからプロのピアニストの登竜門のためのハードなコンクールまで種々ございますが、グレンツェンピアノコンクールはコンクール初心者の方にも挑戦しやすいコンクールかと思います。

門下の方でご希望者は受付までお申し出て下さい。

またコンクール出場のためのワン・レッスンをご希望の方は下のレッスン問い合わせよりお申込み下さい。(指導者賞を頂いております。)

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導入の方のピアノのお勉強の仕方

ピアノはあらゆるお習い事の中で一番息の長いお習い事ではないかと思います。 

毎日のたゆまぬ練習が要るわりには、目に見えて進歩が見えるお習い事ではありませんので、保護者の方のご苦労も大きいものがおありになるのではないかと思います。

さてピアノの練習はお小さい間は、毎日の洗面と同じでしょうか。 歯磨き・洗顔は好き嫌いでやっているわけではありませんが、お小さい時のピアノの練習もこれに近いものがあるかと思います。

その日のコンディションによって集中できない時もあるかと思いますが、お小さい間はたとえ5分でも毎日ピアノの前に座るという習慣付けが大切かと思います。

内容の濃い練習が出来ればもちろんそれがベストですが、そこまでハードルを上げる必要はなく、まずは毎日ピアノの前に5分座るという目標にトライされたら良いのではないかと思います。

またたまにはご家族の方が観客になりお子様のピアノを聴いて上げ、ほめてあげる事も大切かと思います。

「継続は力なり」の言葉通り、ピアノは続けていれば必ず弾けるようになります。 クラシック音楽は人の心を打つ美しい曲が多くありますので、思春期の多感な時期にピアノで心を癒される事もあるのではないかと思います。

全ての方がピアニストになられるわけではありませんので、ハードなコンク―ルでしのぎを削ったり、緻密な練習に日夜没頭する必要はありません。

私は門下の方には真面目に楽しくお勉強を続けていって欲しいと願っております。


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谷真子ピアノ教室「musica」 指導実績一覧

当教室ではコンクールに参加したいと希望される生徒さんには積極的な応援をさせて頂いております。 指導実績をまとめてみましたので、門下の方でコンクール参加をお考えの方や、またコンクール前のワン・レッスンをお考えの方もご参考にして下さい。 

日本クラシック音楽コンクール全国大会第5位
日本クラシック音楽コンクール全国大会入選
ベーテン音楽コンクール全国大会第2位
ピティナ・ピアノ・コンぺティション優秀賞多数
グレンツェンピアノコンクール全国大会入賞
グレンツェンピアノコンクール優秀賞、準優秀賞多数
三木楽器フレッシュ・ピアノ・コンサート入賞

グレンツェンピアノコンクール指導者賞

ピアノのお勉強の仕方は千差万別ですが、前向きにコンクールを考える事ができるようでしたら、コンクールは生きる力を身に付けられる良い機会だと思います。 スポーツと同じで年に2~3回の対外試合の日程を決め、それに向かって練習スケジュールを組み立ててメリハリの効いた練習をすると、上達も早いかと思います。


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プロフィール

Author:masakotani
東京音楽大学音楽学部器楽専攻(ピアノ)卒業
神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻表現系博士課程前期課程修了

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