音を聴くとはどういう事でしょうか?

2015年12月
12 /03 2015
よく「自分の出すピアノの音を聴いて」と言われると思います。 これは一見簡単なようですが、実はとても難しい事なのです。 「きく」を漢字で書くと「聞く」と「聴く」とあります。 音楽の場合は「聴く」という漢字を使う事が多いですが、この行為は「自発的な意思と集中力を持って音に耳を傾ける」という意味です。

ピアノのキーをどれか一音鳴らしてみて下さい。 直接的な音が鳴りますが耳を澄ましてじっと聴いているとかなりの時間音は響いております。 もう消えたかなと思ってもよく耳を澄ますとまだかすかに余韻が響いております。 例えばお寺の鐘の音を思い出して下さい。 山の中のお寺ですと鳴った音がやまびこになって幾重にも重なりあって聴こえます。 自然の中にもいろんな楽器があるのです。

ところでゆっくりの練習というのはこの「音に耳を傾ける作業」をする事です。 一度、鳴らしたピアノの音が完全に消えてから次の音を鳴らすという練習をしてみるのも楽しいかもしれません。

ちなみに中学生の時に訪れたプラハでは、街の至るところに、教会と鐘がありました。 ロシアの作曲家にもラフマニノフが、「鐘」という曲を作っています。 ショパンを意識して作られたラフマニノフの前奏曲には、ロシアの鐘にはいろいろな鐘があるのだということを思い起こさせる曲なのだそうです。
 
参考になる演奏にリンク致します。

ラフマニノフ プレリュードより 鐘♫~エフゲニー・キーシン(ピアノ)
グルック メロディ♫~エフゲニー・キーシン(ピアノ)


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