教本の重要性

2017年11月
11 /06 2017
ピアノ教本、教則本には、バーナム、トンプソン、バスティン、ハノン、ブルグミュラー、ソナチネなど最近ではさまざまな教則本が出回っています。

指導者としては、生徒さんのご性格や到達度に合わせて色々なシリーズの教本を選べるようになり、たくさんあってどれにしようか選ぶのに迷うくらいです。

よく、生徒さんのお母様からコンクールの課題曲だけを1年以上レッスンしている状態だが、大丈夫でしょうか?ピアノを習い始めて、まだコンクールの短い課題曲しかレッスンを受けたことがないのだが・・・などのご質問を頂きます。

コンクールに入るためには、他の曲など勉強している時間などない・・・ということかもしれませんが、導入の段階からコンクールの曲1曲だけ取り組むというのは、いずれ、楽譜が読めない、自分で一人で楽譜を見て弾くことができないなどの問題に直面すると思います。

コンクールの曲しかレッスンを受けたことがないという生徒さんがよく来られますが、私自身は小学生・中学生の頃は、コンクールの曲だけをレッスンを受けるということはしたことはなく、コンクールに参加する時は、普段の進んでいる教本レベル以上の課題曲のコンクールは受けたことがありません。

最近では、コンクールの飛び級などもありますので、小学低学年でメシアンの幼子イエスにそそぐ20のまなざしやショパンの練習曲OP.25-11の木枯らしなどを弾いている子も時々見かけます。

コンクールの曲だけを勉強して効率よく入賞しようというのは、野球でいえば、バットを持ったこともない子にホームランを打てといっていることに近いように思います。

忙しい現代っ子には、分厚い教本を1冊全てきっちりする必要はなく、私の教室では、簡単に弾けそうでしたらいくつかピックアップして終了し、次のレヴェルの教本に進めるようにしています。

特に導入期には、1曲ずつにあまり時間をかけるのではなく、早く導入教本を進め、小学校に上がるまでに、プレ・インベンションやブルグミュラーなどのピアノの定番の教本に入れるようにしています。

また、1曲同じ曲ばかりを弾いていると、ピアノを弾く上での身体の使い方も固まりやすくなります。

中学生の頃、全日本学生音楽コンクールに参加した時も、予選と本選とも課題曲ですので、片岡みどり先生が「ツェルニーとバッハはストップしたらダメなのよ。」とおっしゃって、本番直前間際まで、コンクールの予選と本選の課題曲の他に、ツェルニー50番の新しい曲を2曲いつも課題曲と併行して、練習してレッスンして頂いておりました。

ツェルニーなどでよく動いてほぐれた指で曲を弾くと、テクニックの部分は練習しなくても弾けますので、解釈や内容の部分をすぐに深めていくことが出来ますが、曲でテクニック的な部分も習得しながら練習するのは余計に時間がかかります。


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