ベートーヴェンピアノ・ソナタ第1番第4楽章

2016年5月
05 /07 2016
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第1番第4楽章に取りくまれる大人の生徒さんがいらっしゃるので書いてみたいと思います。

冒頭にはPrestissimoと書かれていますので速度表示の中では一番早いテンポになります。(-issimoはイタリア語で極めて~の意味です)
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この曲の特徴はfとpがめまぐるしく交互に出てくることです。 ただ音量を変えるだけでなく、みなぎる緊張感が必要でしょう。
冒頭は3連符による左手の速いパッセージで開始されます。 左手の親指の力を抜き、軽く弾くと速く弾けるかと思います。

第22小節の左手からはチェロの様に聞こえます。
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第30小節には右手の各拍の頭の音にメロディーが隠れています。
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中間部はベートーヴェンによく出てくる自然を描写したような田園調の美しいメロディーが現れます。
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クラシック音楽には調性というものがございますが、調性が感覚的に人が色彩感や情景をイメージするにあたって与える影響というもは多いような気が致します。 古来からシューバルトやゲーテ、スクリャービンなどによって調性が音楽を通して人に与える影響については研究されてきました。  f moll(へ短調)という調性から、速いだけでなくドラマティックな表情でみなぎる緊張感のようなものが必要かと思います。

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