ドビュッシー前奏曲集第2巻花火から

2016年5月
05 /13 2016
ドビュッシーClaude Debussy(1862~1918)はフランスに生まれた作曲家で、11歳でパリ音楽院に入学しピアノと作曲を学びました。 一時ワーグナーの音楽に傾倒しましがた、20世紀印象派音楽を確立した作曲家であります。 同時代の作曲家に同じくパリ音楽院で学んだモーリス・ラヴェルMaurice Ravel(1875~1937)がいます。

ドビュッシーの前奏曲集は第1巻と第2巻の全24曲から成り、ショパンの前奏曲集をモデルにして書かれたと思われます。
第2巻の第12曲の花火はとても技巧的で華やかな演奏効果の高い曲です。

冒頭はppのパッセージで始まります。
冒頭はフランスものによく使われるタッチですが、ハーフタッチ(鍵盤の底まで弾かずに鍵盤の上半分程度だけを使って打鍵する奏法)で指を前に引っかくように弾くと限りなく弱く軽く弾けます。(グランドピアノとアップライトピアノはピアノの音が鳴る仕組みや構造が全く違いますので、これはグランドピアノでのみ可能な奏法です。アップライトピアノは鍵盤の半分だけを弾いただけでは音が全く鳴らず、鍵盤の底までしっかり弾かなければ音が鳴りませんので、グランドピアノでしか実際に試してみることは難しいかと思います)

連続する和音では脱力が必要かと思います。

速いパッセージが続きます。 私は印象派の絵画が好きでよく見に行きますが、絵画のモネやルノワールなどに見られる印象派のように、ドビュッシーではぼやけたような音色が必要でしょう。 ツェルニーやショパンのエチュードで使われる各音をしっかりとはっきりと出すテクニックとは異なるテクニックが求められると思います。
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ドビューシーはベーゼンドルファーのピアノの音色を好んだと言われます。
ffが多く出てきますが、強くというよりピアノ全体の響きをよく鳴らし華やかな音響効果が求められると思います。

ドビュッシーは月の光に代表されるように柔らかい曲が多いようにイメージされるかもしれませんが、実際の多くのピアノ曲では技巧的に難しい曲が多く、華やかな響きを持った近代的な曲が多いように思います。

常に脱力しながら柔らかい音色で弾くとフランスらしい雰囲気がよく出るかと思います。

最後の右手の最上声部にはフランス国歌ラ・マルセイエーズが出てきます。

ドビュッシー 前奏曲集第2巻より 花火♫~ツイメルマン

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