ブラームスと私

2016年5月
05 /27 2016
ブラームスのピアノ・ソナタは、ブラームスの若かりし頃の初期の作品です。 当時、ショパンやシューマン、リスト、ワーグナーなどロマン派と呼ばれるロマンティックな内容を持つ曲がほとんどでしたが、ブラームスはその流れに反発し、古典的な作品をたくさん書きました。

私は15歳の時から(中学3年生)東京の等々力にお住まいのピアニストで東京芸大非常勤講師でいらした関孝弘先生(奥様はイタリア人のマリアンジェラ・ラーゴさん)のご自宅へ奈良から新幹線で毎週レッスンに通っておりました。 その時に先生からブラームスのピアノ・ソナタを課題に出されお勉強致しました。 当時の年齢では、大曲でありまたブラームスらしい音を出すのに大変苦心しました。

ブラームスは厚みのある和音がたくさん出てきます。 古典的なスタイルを好みましたので、ペダルはあまり多くは使えませんが、分厚い響きが求められます。 ピアノ・ソナタ第1番の第2テーマにはショパンやシューマン、リストには見られない心を打つようなメロディが出てきます。

ブラームスはウィーンというイメージがありますが、生まれは北ドイツのハンブルクで、気候のせいか常に曲の背景には重苦しい雰囲気が漂います。

私は中学生の頃、相愛音楽教室でブラームスのシンフォニーの中の有名な旋律を授業の中の聴音で書き取りましたが、その時そのメロディーが大変印象に残っておりました。

また中学生の時に、チェコのプラハへレッスンとコンクールを受けに行った直後、大阪のシンフォニーホールで北ドイツ放送交響楽団によるブラームスのシンフォニー第1番と、ゲルハルト・オピッツというドイツのピアニストによるブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴きに行った事があります。 ブラームスの演奏を初めて生で聴きその重厚な演奏に大変感動致しました。 その時の響きの強い印象からブラームス=北ドイツというイメージが強くあります。

小学生の頃から師事していた宝塚の中山寺にお住まいでいらした故片岡みどり先生のレッスン室には、ブラームスがピアノの前で演奏している絵が掛かっており、レッスンの中で下を向いてピアノを弾いていると、「ブラームスさんのように上を向いて弾きなさい。」とよく注意されたのがブラームスにまつわる思い出です。

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